クラウドファンディングで世界遺産白川郷の外国人向け観光案内ブックを制作

株式会社デイリーインフォメーションと株式会社グローバル・デイリーが運営する海外向けクラウドファンディング【J・FUNDING】にてクラウドファンディングが起案され、103.45%の達成を果たした「白川郷プロジェクト」が2019年の白川郷ライトアップの開催とともに実行されました。

このプロジェクトは、昨今大きな問題となっているオーバーツーリズムによって、地域住民と観光客の双方にとってトラブルを改善することを目的としたプロジェクトで、受け入れ側の対応が追いついていない中、ライトアップイベントの時期になると世界各地から約8000人もの観光客が押し寄せる「世界遺産白川郷」における多言語のガイドブックを制作する企画でした。

日本で深刻化している”オーバーツーリズム”の課題を解決する事が目的

このプロジェクトは、白川郷を中心に飛騨地域で〝観光″〝エンターテイメント″を通じて社会問題を解決する会社「株式会社旅ジョブ」の代表が立ち上げたプロジェクトです。

白川郷についての事前情報不足が一因とされる、外国人観光客による交通渋滞やマナーの問題が長年深刻となっていました。

今回のプロジェクトによって多言語による白川郷の事前情報はもちろん、マナーやお店の細かい営業時間や地図が掲載されたガイドブックを制作することで、白川郷現地の混乱を解消し、地域住民と訪日外国人がよりよい関係を築くことが可能となります。

クラウドファンディングでガイドブックの制作資金を集める

支援にはこのガイドブックを必要とする台湾などの外国人や旅行会社による支援が集まり、目標金額が100万円を達成。

JAPANKURU FUNDINGでは、このような訪日外国人が抱える問題を解決するプロジェクトを応援し、日本の少子高齢化問題とインバウンドツーリズムの活性に貢献していきます。

完成したガイドブックを白川郷現地で配布

2月11日、クラウドファンディング支援者にガイドブックの受け渡しを開始した「白川郷ライトアップイベント in 2019」の現場。
今年より白川郷のライトアップ時期は完全予約制となり、限られた観光客のみ入村が可能になった効果です。これも、オーバーツーリズムによる苦肉の策のひとつでしたが、毎年の光景だった、限られた数の駐車場に停めようとする観光客の大渋滞は軽減され、スムーズに警備員の指示に従い駐車する事ができました。

今回のプロジェクトの印象について、村の人や訪れた観光客の様子を見てみると、ここは観光地以前に生活地域でもあるため、冬期は営業をしていないお店が多かったりなど、現地の情報が観光客、特に外国人向けに提供されていないため、寒い中で情報をもとめる外国人観光客が多かったのですが、このガイドブックがそんな彼らにとっては痒い所に手が届く「道しるべ」となり、村人の方々には外国人受入れの不要なストレスを軽減させ、生活環境を改善する「サプリ」のような役割を果てしていれば幸いと思います。


以下資料も合わせてダウンロードできます。

観光・旅行客の消費を最大化させる
商品・サービス開発

ダウンロード(無料)

関連するお役立ちコラム