クライアントの課題解決はもちろん、その先にいる“誰か”の心を動かす。それがプランナーの仕事。トップ営業からキャリアをスタートし、新規事業の立ち上げ、そして世界一位となる企画を生み出してきた梨本さん。彼女のアイデアの源泉と、前例のない道を切り拓いてきた原動力とは。そのユニークなキャリアの軌跡を辿ります。

―梨本さんの担う「プランニング」とは、具体的にどんなお仕事ですか?

クライアントの先にいるエンドユーザーの心を動かすことをゴールに、コミュニケーションを設計し、企画を形にする仕事です。
マーケット全体の課題と向き合い、クライアントの本音に寄り添いながら、「どうすれば課題を解決できるか」「どうすれば想いが届くか」を考え抜きます。
考えることを諦めず、クライアントの期待を超えようとする姿勢が、すべての出発点ですね。
―キャリアのスタートは営業職で、最優秀新人賞も受賞されたとか。
そうなんです。入社のきっかけは、最終選考前に参加した「会社主催のダンスパーティ」が、単純に「面白い会社だな!」と思ったから(笑)。
入社後は営業として、本当に素敵なお客様ばかりに恵まれ、育てていただきました。
特に印象に残っているのは、箱根で担当していた観光情報誌『るるぶFREE』の仕事です。
ある日、読者の方から会社に「『るるぶFREE箱根』のお陰で、最高の思い出が作れた。ありがとう」とお礼の電話があったんです。わざわざ会社にお土産まで持ってきてくださって…。
クライアントの先にいる方の心を動かせた、と実感できたこの経験が、私のプランニングの原点になっています。

―トップ営業から、なぜプランナーの道へ?
実は、営業時代から自分で企画を考えて提案することが日常茶飯事でした。
お客様に喜んでいただくのが純粋に楽しくて。そんな中、社内で新商品開発のプロジェクトを任されたのが大きな転機です。入社7年目の時でした。
会社に前例もルールもない中、たった2人のメンバーと新規事業の立ち上げに挑みました。
組織作りから事業を成長させることまで、運営のすべてを担当した約7年間は、今の私のキャリアの根幹を築いてくれた、かけがえのない経験です。
正直、当時は初めてのことばかりで必死すぎて、メンバーにはもっと何かできたんじゃないかと後悔することもありますが。

―北海道では、企画したアプリが世界一の賞を受賞されたそうですね。

はい、ITサービスの世界大会で、新規サービス部門の最優秀賞をいただくことができました。
北海道のメンバーと知恵を振り絞って企画したアプリだったので、チームで勝ち取った受賞は本当に嬉しく、大きな励みになりました。
現在は国の事業に携わるなど、仕事のスケールも年々大きくなっています。
―女性が活躍できる環境だと感じますか?
私の周りでは「こんな企画があったら楽しいよね!」と最初に声を上げてくれるのは女性が多い印象です。
そうやって生まれたアイデアを、みんなでワイワイ言いながら商品にしてきました。
出張に行けば、チームのみんなで温泉に入って、美味しいごはんを食べて、夜は部屋で仕事やプライベートの話をする…なんてことも日常でした(笑)。
チームはもはや家族のような存在。立場や状況に関係なく、一人のビジネスパーソンとして誰もが信頼され、キャリアを築いていける。
それが当たり前の環境ですね。

―今後の目標を教えてください。
「農業×地域」で、自分自身が心から参加したいと思えるようなオリジナルコンテンツを作って、緑化活動などに繋げていきたいと考えています。
梨本さんのプライベート、実は…!

道の駅を巡るのが好きで、よく出かけています。
最近は庭いじりを始めました。気ままにお花を植えたり、水をあげたりする時間が、良いリフレッシュになっています。
未来の仲間へのメッセージ
入社した頃の私は、20年後に自分がこうなっているなんて全く想像できませんでした。
人生の中で、仕事の時間はとても長い。だからこそ、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨し、成長できる時間を過ごしたい。
自らの意志で何かを成し遂げたいと思っている方と、ぜひ一緒に働けることを楽しみにしています!
デイリー・インフォメーションは、思いやりがあってユニークな人が本当に多いですよ。