新規のお客様が来店したくなる飲食店には秘密があった。
実践したい3つの集客戦略ポイントとは

 飲食店の売上を構成する要素は、「客数」、「客単価」、「来店回数」で表すことができますのはご存知の方も多いでしょう。売上アップのためにはまず「客数」を増やすこと必要がありますが、新規来店客はどうすれば増やすことができるのでしょうか。本記事ではお客様が来店する理由を紐解き、3つの集客戦略をご紹介します。

お客様が初めて利用する飲食店を選ぶときの主な理由とは

 「日経レストラン」で発表された調査によると、初めて利用する店を選ぶときの上位4つの理由は以下のようになりました。


▼初めて利用する際に、どうやって飲食店を選んでいますか?
・友人、家族、同僚などに薦められた…63.0%
・偶然通りかかり、気になった…40.0%
・インターネットの飲食店検索サイト…36.7%
・食べログなどインターネットのクチコミ情報…36.3%

 この結果から、初めて利用する店を選ぶ理由は「クチコミ(オンライン・オフライン問わず)」「偶然のきっかけ」「検索結果」が高い割合であることがわかります。
 友人のお薦めやネット上のクチコミ情報は、一度その飲食店に足を運んでいる人の意見であるため、いわば「既存客からの紹介」ということになります。飲食店の既存客が新規来店客へ集客活動を無意識に行っていると言っても過言ではないのです。
 他にも“事前に検索して店を選ぶ”という結果も多い割合となりました。どのようなお飲食店なのか、どのような料理で料金体系はどのくらいかなど、事前に調べてから行く方も多いようです。近年のスマートフォンの普及によりいつでもどこでも調べやすい環境が整っていることも影響し、この結果になっています。
 一方で、“たまたま通りかかった店に入る”、という方も4割ほどいるようです。実際に飲食店の店前に置いてあるメニューが見られること、飲食店の雰囲気が感じられることなど、入店の決めてとなる判断材料の多さからこの結果となったようです。以上のように、オンライン・オフライン問わず、様々なきっかけによる飲食店への来店が明らかになりましたが、共通して言えるのは、集客において「飲食店の状況を知ることができる情報」が必要だということです。例えばただクーポンだけがあってもどのような飲食店かわからなければ、来店のきっかけになるには弱く集客にはつながりにくいということです。
 初めて利用する飲食店を選ぶ際の、お客様の来店理由を明らかにしてきました。では、その結果も踏まえ、次章では、具体的にどのような飲食店であるかを知ってもらい、新規来店客を増やすために飲食店が取るべき3つの集客戦略ポイントについて紹介します。

新規来店してもらうために飲食店が取るべき3つの集客戦略

1.集客力の高いクチコミサイトを活用する

 前章でも見てきたように、「クチコミ」を参考にする人の割合が1番多いという結果が出ました。そこで1つ目にご紹介するのが「食べログ」、「ぐるなび」などのクチコミサイトの有効活用です。
来店客側の利用メリットとして、実際来店して感じたお店や料理の評価が、ユーザーならではの視点でコメントされており、店内、メニューをユーザーの投稿画像でもチェックできるので参考にしやすい事があげられます。対象エリアと料理のジャンル、予算、時間帯、人数などで検索も可能なため、比較検討しやすい点もメリットと言えるでしょう。
飲食店側の利用メリットとしては、クーポン情報の掲載やクチコミサイト経由での予約ができることで、クチコミサイト自体のサイト来訪者を集客へと誘導しやすい設計になっていることがあげられます。
 ただ、クチコミも良いものだけが書かれるわけではないので、そこは注意が必要です。どんなクチコミであれ、その評価を店の改善に活かしていくことが大切です。

2.目を惹くメニューの開発や期間限定イベントの開催

 2つ目にご紹介するのは「偶然通りかかって入店を決めた」人に飲食店へ来店してもらうための戦略です。飲食店の近くや、寸前まで来た人が帰ってしまうというようなチャンスロスを減らすために、「このお店にはいってみよう」と思ってもらえるようなメニューの開発や期間限定のイベントを開催し、入店の後押しをしましょう。
メニューやイベントを考える際は、来店客層を分析し、どのようなものが魅力的なのか考察することが重要と考えます。例えばオフィス街であれば、ビジネスマン向けのランチメニューを開発したり、住宅街であれば、ママ層を狙ってお子様とともに楽しめるママ会コースを実施したり、来店客のニーズにマッチするものを提供することが効果的だと考えられます。

3.検索結果対策は集客エリアとかけあわせる

 3つ目にご紹介するのは「検索結果」に対応するための戦略です。ネット上で飲食店を探すときに、いかに自社の飲食店を上位に表示できるかが集客のポイントとなります。
 ユーザーが店を探すときは、「銀座 イタリアン」のように、「エリア×料理ジャンル」で検索されることが多いです。そのため、検索エンジン対策(SEO対策)は最低でも、エリアとかけあわせて行いましょう。

新規のお客様を獲得するためには来店きっかけと接触ポイントを増やす

 新規来店客を増やすための戦略として、「クチコミサイトの活用」「目を惹くメニューの開発や期間限定イベントの開催」「検索結果対策は集客エリアとかけあわせる」の3つをご紹介しました。来店したいと思ってもらえるきっかけづくりや、ユーザーとのクチコミサイトやHPを活用し接触ポイントを増やし、新規来店客の獲得を目指しましょう。

一見さんをファンへ。お客様とのコミュニケーションを徹底してLTV(ライフタイムバリュー:顧客生涯価値)の強化

 新規のお客様が来店してくれた。重要なことはそのお客様に再訪していただくこと、つまりリピーターになっていただくことです。1人のお客様が生涯何回来ていただけるか、いわゆるLTVを追求していきましょう。
味・サービス・人の魅力等、ソフト面の強化徹底はもちろんですが、飲食店の場合お客様にどれだけ有用な情報をリアルタイムに提供できるか、ということも重要になります。
LINE@等の顧客管理ツールを活用し、お客様との密な込みニケーションを図りましょう。


デイリー・インフォメーションでは飲食店様への集客促進のサポートを行っています。「何から手を付ければいいのか分からない」、「自社にマッチした集客方法を試したい」などいかなるご要望にもお応えします。ぜひお問い合わせください。

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