団体旅行解禁!訪日旅行ファンの心を伝えるための、中国SNSメディア一覧とインバウンド集客を強化するための中国本土マーケットデータ

政府は新型コロナウイルス感染の影響で制限されていた中国人の日本への団体旅行を3年半ぶりに解禁します。「新たなる日本への扉」日本への団体旅行が再開されることが発表されました。

これにより、日本の観光業界には大きなチャンスが訪れることで、そのチャンスを最大限に活かして、中国のSNSメディアにも、インバウンド集戦略を展開するフェーズとなりました。

新たな旅の幕開けに向けて準備を始めるきっかけとしていただきたく、詳細な中国本土マーケットデータや効果的なSNSメディア戦略についても伝えていきます。

マーケットデータ 中国本土市場について

コロナ前の2019年には、約959万人が訪れ、訪日外国人観光客全体の約3分の1を占めていた中国マーケット。

しかし、中国政府が海外旅行に対する制限の措置を継続しているため、中国側の旅行会社がまだ日本向けの個人・団体のツアー(募集型企画旅行)を販売できない現状があります。

中国政府は2023年1月から段階的に国外旅行を許可、団体旅行も再開しましたが対象国は限定されており、日本はまだ「解禁対象国」となっておらず、団体客が来ない状況になっています。

そんな中、個人ビザを取得できる中国の富裕層は訪日しており、観光・レジャーを目的とした旅行中の支出はダントツの1位!

【2022年7月~2023年6月訪日外客推移(2019年同月⽐)】

<8月16日更新>

2023年7月の訪問日外客数は、2019年同月比で77.6%増の2,320,600人となり、前月から約12%増加。
中国を除いた総数は103.4%増で、新型コロナ感染前の実績を上回りました。東アジア地域では韓国などで訪問日外客が増加し、西部豪中東地域では米国やカナダが増加減少。

団体旅行の解禁の発表があり、中国市場が回復の兆しを見せております。

【一般客1人1泊当たり費目別旅行支出(観光・レジャー目的のみ)】

中国人富裕層は、食を基軸に自己研鑽のための文化・建築、リラックスできるリゾートを好む傾向があり、いかに高付加価値旅行を提案できるかが高単価の訪日中国人を呼び込む鍵になりそうです。

日本への来訪回数・平均泊数・旅行手配方法について

【日本への来訪回数】

約2人に1人が「2回以上」訪日

【平均泊数】

他国より平均泊数が多い傾向がある

【旅行手配方法】

訪日リピーターほど「個人手配」の割合が増える

※国土交通省観光庁「令和元年訪日外国人消費動向調査【トピックス分析】訪日外国人旅行者(観光・レジャー目的)の訪日回数と消費動向の関係について」より引用/データは2019年に実施した調査サンプルより引用

【情報収集に使用されるメディア】

中国人が訪日旅行前に役立った旅行情報源は何なのでしょうか?

実際に情報収集に利用されるメディアは日本国内とでは、異なるようです。

実際にグラフで確認してみましょう。

中国人が訪日旅行前に役立った旅行情報源(2015年~ 2019 年)|単位:%

中国のSNSユーザーは約10億人。人口の68%がSNSを利用しています。そのため、SNSやインフルエンサーを利用したプロモーションは効果的です。

中国人はSNSを情報源として利用する理由は多様に渡ります。厳格なメディア制限下で、SNSは個人が意見を発信し情報を共有できる場であり、また、伝統的なメディアより迅速に情報を提供し、異なる視点から情報を得られるため多くの方に利用されています。 ただし、情報漏洩性もあるので注意が必要です。

一方で日本国内と違い、マスメディアと呼ばれる「テレビ番組」「新聞」に関しては、全目的・観光目的ともに低い数値となっております。


中国国内で人気のSNS

中国は特殊なインターネット環境にあるため、世界的に人気のSNS(YouTube、Facebook、Instagram、Twitter)などはほとんど使われていません。

中国でSNSを活用するなら、中国内で人気のSNSを活用する必要があります。

◆WeChat
中国の多機能なSNSプラットフォームで、メッセージング、ソーシャルネットワーク、支払い、サービスなどが統合されているのが特徴です。他のSNSと比較して、WeChatはユーザーが1つのアプリで多くのことを許容性があり、ビジネスや個人の間のコミュニケーション、広告、オンラインストアなど多岐にわたる機能が統合されている。 一方、微博は情報共有に特化し、抖音は短い動画を重視するなど、各SNSには特有の用途がある。

◆QQ
メッセージング、ゲーム、グループチャットなどが特徴。他のSNSと比較して、QQはオンラインゲームとの連携が強く、ユーザー同士のコミュニケーションがゲーム内外で幅広く活用されています。QQ はゲームとの活用の兼ね合いで、若年層に人気です。

◆Weibo
主要なSNSプラットフォームで、短文や画像、動画の共有が盛んです。ユーザーはセレブから一般人まで幅広く、随時の情報共有やディスカッションが行われます。

◆RED
RED(旧称:小紅書)は、ファッション、美容、旅行など興味を持つユーザーに特化し、インフルエンサーコンテンツとユーザーレビューが融合しています。REDはコンシューマーエンゲージメントに焦点をあて、製品発見から購入までのプロセスユーザー主導のクリエイティブなコンテンツがブランドとの親和性を高め、マーケティングに新たな展望を開いています。



中国と台湾は全くインバウンド対策の環境が違います!参考の記事はこちらから

【最新情報】2023年8月10日 団体旅行が解禁!

中国人の日本への団体旅行について、中国政府は8月10日から解禁すると発表がありました。

これにより、コロナ禍で落ち込んだ訪日外国人観光客の最後のピースが揃い、日本景気の活性化の後押しになりそうです。

中国から日本への団体旅行再開 約3年半ぶり

◆団体旅行の解禁により、インバウンド消費は今後数カ月間、景気の下支え要因になるとみられています。

中国は出遅れており、7月は31万3300人と4年前の水準を70%下回っていおりましたが、団体旅行の解禁で訪日客の急増が予想されます。

◆大和総研の試算によれば、中国の団体旅行は今年のインバウンド消費額を2000億円程度押し上げ、約4兆1000億円に達する見通し。


一方で課題もあり・・・

◆観光業の人出不足
特に宿泊業、飲食業の問題が深刻で、キャパシティーが不足しており、お断りをしている等のチャンスロスになっているケースが見受けられます。


◆オーバーツーリズム
観光客が集中する時間帯を分散させるなど、混雑緩和の取り組みが必須。地域住民が訪日外国人を敬遠されしまうこともあり、観光事業者は努力を怠らないことが重要な取り組みとなるでしょう。



※大和総研「中国の団体旅行解禁でインバウンド消費額は2,000億円程度押し上げ」を参照
※NHK首都圏ナビ「中国 団体旅行解禁でインバウンド需要の回復に期待 爆買い復活なるか?」を参照

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